元大学教授がブログを始めた3つの理由: 第2章 [全3章]

Mindfulness Thoughts Wellness

昨日、ブログを始めた3つの理由のうちの1つをたどってみました。今日は第2章を書きます。

まずは、全景をおさらいしますね。

1 大学教授からフリーランスへの移行 (第1章)~「雇われる」ポジションから離れて、自分の生活を見つめたい~

2 Gratitude Expressionist (第2章)~感謝を表現して送り続けたい~ 

3 大学教授からクリエイターへの移行 (第3章)~研究者としての経験を生かし、独自の作品(商品)を作りたい~

大学教授からフリーランスへの移行 (第1章)は先日の記事をご覧下さい。

それでは第2章、はじまり~。

2 Gratitude Expressionist (第2章)~感謝を表現して送り続けたい~

第1章で、大学教授だった頃の生活の様子を少しだけ書いてみました。確かに、社会的地位とか収入の面からみたら申し分のない職業ですよね。もともと文章を書くのは大好きなので、これ以上の職業はない!と思っていたのです。実際は、想像していたものとは随分と違いました。自分がやりたかったのは自己表現として文章を書く事。大学院で博士論文を書いているときは確かに辛かったですが、大学教授になる為の一歩だと思ってその過程自体を楽しむ事にしていました。研究員、講師、助教授の頃はまだ自分の書きたい事を「学術論文」という形で表現できました。

書くことの楽しみが次第に薄れ始めたのは、准教授昇格と終身教授のポジションをいただいく少し前から。この頃のキャリアステージに入ると、論文は殆ど自分の研究室に所属する博士課程の学生や研究員の方々にお任せになっていきました。勿論、論文のアイディア、構成、研究結果などは自分が先頭に立っていましたが、実際に文献の収集、まとめ、データの統計を書いているのは彼らでした。自分が特に時間をかけていたのは、研究費をいただく為の研究計画、及び企画書を書くこと。大学側としては、終身教授たちの業務成績評価の中で、研究費を「稼ぐこと」にかなりのウエイトを置いています。研究の内容も、なるべく研究費を出費していただける様に考えて、それにあった計画書を書いていきます。自由に論文を書く時間は減るばかり。

Signature, Contract, Shaking Hands

本当にやりたかった事はこれで良いのかな?と思う様になりました。大学教授のポストを離れたいま、自由に文章を書ける場所がブログでした。本当に書きたいことってなんだろう?って少し時間をかけて考えてみたら、自分を助けてくれた方々に感謝の気持ちを伝えたい!というところにたどり着きました。感謝の気持ちを自由に表現して、相手に送りたい。そして、その方々の素晴らしいところをシェアしたい。

今、このブログをかける事が楽しくて、その度に幸せな気持ちがあふれています。この気持ちを常に自分の心に留めておきたくて、自分をGratitude Expressionistと呼んでいます。直訳すると、「感謝の表現者」。自分的には「感謝の贈り主」でもいいかなって思っています。

いつまでも、お世話になった方々、家族にとっての「感謝の贈り主」でありたいものです。

それではまた。

GE